Yoshi in the World

留学、研究、旅行などで訪れた海外や、教育について書いていきます。

理想の教師像について

こんばんは:)

今日はなかなか真面目なお話です。

 

フィンランドに行く前は、恩師という存在に出会わなかったのですが、

(自分の意識的に。もちろん、素晴らしい先生方はいらっしゃったとは思います。)

フィンランド留学中に出会いすぎて、一気に理想の教師像が固まりました。

さすが教育大国という感じです。笑

今回は4人の恩師たちと、最後に私の理想の教師像を紹介します。

 

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★全員に共通しているもの:教育愛、情熱、献身、まめさ、向上心、ユーモア、幅広く深い知識、自主性の尊重、温かい受容的なクラスづくり

E先生:イギリス出身の女性の先生。英語教育法担当。

とにかく一回の授業の情報量が半端ない。スライド100枚超えていた気が…。きっつい課題を出す鬼のような一面もありますが(笑)、様々な実践的かつ面白い教授法や教材を、この先生のおかげで大量に知ることができました。感謝。

 

S先生:オーストラリア出身の女の先生。英語教育(主にスピーキング)担当。

美人で男子生徒に大変好かれていました(笑)一人一人に合ったスピーキングの強みと改善点、方策をアドバイスしてくれたり、インタラクティブなスピーキングの教材を大量に実践してくれたり、たまに「卵の割れない家を作ろう!」(前々回のブログで紹介しました)というテーマの謎の授業をしたり、とても印象的な先生でした。

 

M先生:アメリカ出身の男の先生。英語教育(主に文学、発音、文法)担当。

様々な分野の理論をもとに、幅広い知識を分かりやすく熱心に丁寧に教えてくれる神先生。他国の文化に多大な関心があり、授業中によく「日本はどう?」「日本語ではどうだい?」と聞いてくれました。ライティングやレポート、テストには必ず徹底的な添削と温かいコメントを付けて返してくれ、しかもテストは各国の学生の特徴に合わせたものを作成するという、まさに「個に応じた指導」のプロ。

 

P先生:イラン出身の男の先生。国際教育担当。超恩師。

間違いや意見の不一致大歓迎、圧倒的ウェルカムオーラ。悩みや疑問、授業に関することやそれ以外の社会・文化・宗教・教育に関する議論など、週に3~4回はこの先生の研究室で毎回4時間ほど熱談していました。ヨーロッパの学生と自身の知識、思考力、英語力を比べて泣いていた私に、「あなたがいるだけでこのクラスに貢献している」「あなたが友達の目を見て頷きながらメモをとる、その姿でほかの学生は意見を話しやすくなる。」「自信がついたり、言いたい!と思ったときに少しずつ話してくれればいいんだよ」…名言、数知れず。この先生のおかげで自己肯定感がかなり高まりました。

 

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<理想の教師像>来年中学英語教員になる者として…

上記の恩師たちに支えられた私の今の理想の教員像は、4人を混ぜつつ、私の興味というオリジナリティを足したものになっています。それは、

★子どもの自己肯定感を高め、彼ら・彼女らが世界に広げた視野の中で自らの目的を見出し、それに向かって肯定的に歩めるように支えられる、温かく芯のある教員

です。もし私が彼らにとってのそんな存在になれなくても、そんな人に出会えるような機会や気づきをたくさん与え、国内外を問わず色んな人に会ってもらいたい。自分の可能性を広げてほしい。実践的な英語力を身につけてほしいと思う理由の一つでもあります。異文化や英語、多言語に関する背景知識や豆知識を小出しにしつつ、面白い、もっと言語や世界のことを知りたい、学びたいと思ってもらえるような授業がしたい。日本の中だけのことを考えるのではなく、世界の相互依存性に中学生のうちから気づいてほしい(ここで、私の研究対象の貧困国の話との関連性が出てきます)。

 

自己肯定感に関しては、例えば教育実習で、毎回プリントやノートに一人一人励ましやアドバイス、建設的なフィードバックをつけて返すようにしていました。(多忙すぎて死んでいましたが。笑)教師になってからも、どんなに忙しくてもこれだけは絶対やりたい…!こういった細かな実践が実を結ぶと信じています。

 

熱く?語りすぎた気がするので、このあたりで終わりにします。

ご覧いただき、ありがとうございました:)